暴走! 邪悪の化身ディオ様

586です。たまには自慢の一つもさせてもらおうと思います(挨拶)

以前紹介した「MUGEN」という格闘ゲームにおいて、私586は「ジョジョの奇妙な冒険」から移植された「邪悪の化身ディオ」というキャラを異常なほど愛用(というかこのキャラしかつかえない)しています。原作で不満だったところがほぼすべて解消され、なおかつほどよい強化が施された超良キャラです。キャラクターデータはhttp://rotb.cjb.net/で入手できます。

今回はこのキャラを使って、世間で見かける強キャラの一部を叩きのめしてみました。

邪悪の化身ディオ VS パチュリー・ノーレッジ

弾幕系シューティング格闘ゲーム」という新境地を開拓した「東方萃夢想」というゲーム。その中に登場するキャラクターの中でもダントツに遠距離攻撃への依存度が高い「パチュリー・ノーレッジ」が最初のお相手。キャラクターのデータは暇人共和国さんでダウンロードできます。

このキャラクターは原作から移植されるに当たり、全体的な性能引き上げに加え「ギルティギア」シリーズでおなじみの「ロマンキャンセル」を追加搭載。実際に戦ってもらえれば分かりますが、必殺技に飛び道具系の通常技を加えた弾幕攻勢は唖然の一言。通常のキャラだと、ほとんどなすすべなく削り殺されます。

さらに、CPUは専用の強力無比なスペルカード(超必殺技みたいなものです)である「セントエルモエクスプロージョン」「デリージュフォーティデイ」「ジンジャガスト」を使い、さらにその三つを使い切ると、あの

「メガロマニア」

をぶっ放してきます。ギルティギアのボス性能イノが使うあの技です。オリジナル同様、一発でも食らえば残りの弾がすべて飛んできて、問答無用で即死します。ガードしても同じく削り殺される素敵仕様。勝てるわけがありません。

しかし! 邪悪の化身ディオ(以下邪ディオ)には、「必殺技で体力を削られない」という素晴らしい特殊能力があります。これでパチュリーの攻撃は九割方無効化されました。さらに、パチュリーには有効な中段攻撃(しゃがみガード不能技)がありません。つまり、

「画面端でしゃがみガードして待ち=詰み」

という状況になります。後は弾の撃ちすぎで霊力を使い切り、攻撃力がゼロに等しくなったところを永久コンボ((ダッシュしゃがみ弱→立ち強→立ちスタンド攻撃)×n)で叩けばあっけなく勝てます。

パチュリーの切り札である「メガロマニア」も、同じくガードしているだけでかわせます。一ドットたりともダメージを与えられないのにひたすらメガロマニアを撃ち続けるパチュリーの姿には、何か哀愁漂うものすらあります。

全国四十人ぐらいのパチュリーに勝てないで夜も眠れずに悩んでいる皆さん! 邪ディオを使えばわりとあっけなく勝てますよ!


邪悪の化身ディオ VS 神奈備命

今度のお相手は「AIR」、正確には「Eternal Fighter ZERO」から参戦の「神奈備命」(かんなびのみこと)です。同ゲームのラスボスを務めるお方で、技も

ほとんどがボスキャラのオマージュという威厳にあふれるボスです。実際、原作でもかなりの強さを発揮していたとかしていなかったとか。

で、そんな神奈様をさらに激烈に強化したものが、ちとせの館さんで代理公開されています。どういう風に強化されたかと言うと……

  • サイクバースト(攻撃を受けてる途中に強制反撃)の追加
  • 強力なストライカー三人(神尾観鈴(光の柱)・月宮あゆ(簡易版「奇跡の詩」)・長森瑞佳(簡易版「永遠の詩」))の追加
  • ガンマレイ(強力な光線技)の追加
  • 体力の自動回復
  • すごい速さのダッシュ
  • 一ラウンド取るとパワーアップしてすべての技の性能が段違いに上がる(「魚を獲る時に〜」が一気に九本飛び出す等)
  • その他基本性能の向上

いろいろな意味でえげつない強化です。こっちの攻撃をサイクバーストで弾き飛ばし、吹っ飛ばされてる間に長森瑞佳を召還して時を止め、ガンマレイやミカエルソードや魚や矢を設置し、余った時間で敵をさくさく切り刻み、時が動き出した途端に襲い掛かる光や矢の数々。戦ってみれば分かりますが、「絶対に殺す」という信念がひしひしと伝わってくるキャラです。ちくしょう! 原作では「殺生はダメだ」とか言ってたくせに! 悪人! 偽善者! 食い逃げ!

さてそんな狂気じみた性能を誇る神奈様(第二ラウンドのパワーアップは私と友人の間では「発狂」と呼んでいます)に、通常のキャラを強化しただけの邪ディオがどうやって立ち向かうのかと言いますと、こんな感じです。

  1. 第一ラウンドは敵があまり動かないことをいいことに、永久コンボでサクッと勝利
  2. 第二ラウンド、神奈が発狂して以降は、「恐怖の片鱗(当身技。相手の攻撃を受け止め、相手の背後に回る)→なじむぞッ(投げ技。ゲージがすごい勢いで溜まる)orパニッシュメント(ロック系の技。無敵時間が長く性能がいい)」という動きしかしない。それ以外は常時ガードを固める。

「恐怖の片鱗」で背後に回った後は相手が完全に無防備になるので、そこへサイクバーストの効かない投げ技やロック系の打撃技を叩き込むという寸法です。この戦法は昨日編み出したもので、強キャラに対して非常に有効な戦法です。

神奈はほとんど常時何か攻撃を出しているので、面白いように「恐怖の片鱗」が決まります。この戦法は、後に紹介する「UNKNOWN」や「ZERO-COL」と戦う時にも非常に有効です。


邪悪の化身ディオ VS UNKNOWN(EXTRA VERSION)

さぁて神奈様に続く第三のお相手は、同じく「Eternal Fighter ZERO」より参戦、初代ボスの「UNKNOWN」です。今回はそれを鬼強化した「EX版」と戦ってみます。

EX版UNKNOWNはいろいろな意味で「勝つ」ことに主軸が置かれたキャラで、永久コンボは当たり前、攻撃を受けても擬似サイクバーストでダメージごと無効化、そして体力の自動回復と、神奈様以上に「絶対に殺す」という信念がひしひしと伝わってくるキャラです。ちなみに、AI同士で上の神奈様と戦わせてみたところ、パーフェクトかつストレートでこっちが勝ちました。

MUGEN界においても恐らくトップクラスの強さを誇るこの少女に、果たして邪ディオがどう立ち向かうのかといいますと……

伝家の宝刀、「恐怖の片鱗→パニッシュメント」です。これが実に面白いように決まってくれます。

UNKNOWNはディオ様を真似てナイフ(おもちゃ)を投げてきます。これを「恐怖の片鱗」で受け止めて背後に回り、首根っこ捕まえて血を吸い取ったり、スタンドをぶち込んだ後三十二本のナイフをプレゼントしたりするのが、対UNKNOWN戦の基本です。他にも光の弾や「あるじ」を出してきたりしますが、それも受け止めて反撃すればいいわけです。

第二ラウンドになるとあの「えいえんは あるよ」という声が聞こえ、内部でタイマーカウントダウンが始まります。この技の発動後、時折セリフが挿入され、UNKNOWNがすべてのセリフを言い終える(=タイマーがゼロになる)と、こちらがどれだけ優勢でどれだけ体力を残していようと、問答無用で即死します。まさにトキメキ☆ドゥームズデイ・クロック。いろいろな意味で相手を殺すことしか考えていませんこの女の子。

というわけで、第二ラウンドはコマンドミスが許されません。元々キャラ差が絶望的にあるのに、そこにタイマーカウントダウンによる焦りが付加され、すさまじい緊張感を体感できます。この感覚、やってる途中はすごく嫌なんですが、終わったあとの高揚感がただ事ではありません。MUGENの極まった遊び方の一つと言えるでしょう。ぜひお試しアレ。


邪悪の化身ディオ VS ZERO-COL

最後のお相手は「ザ・キング・オブ・ファイターズ」に登場したボスキャラクター・「ゼロ」の改造キャラクター「ZERO-COL」です。海外製の超凶悪キャラクターです。このキャラはもういろいろな意味でキレすぎていて、どこから説明すればいいのか分かりません。あえて説明すると

  • 腕からビームが出る
  • 腕から破壊光線が出る
  • 手を広げるとすごい電撃球が広がる
  • 足で蹴ると電撃球が十個ぐらい飛んでくる
  • 後ろを振り向くと水の柱が出る
  • 後ろを振り向くと風の波が出る
  • 手から周囲を焼き払うレーザーが出る
  • マントスカートを振り払うと気弾が出てくる
  • 腕を叩きつけると光の柱が出る
  • 全対攻撃をするブラックホールも作れる
  • 強力無比なストライカも呼べる
  • 攻撃を受けるとダメージを無効化した上でドラゴンボールばりの瞬間移動で背後に回りこむ
  • 自分の攻撃が一つでも相手に当たると体力全回復
  • 異常に早いスピードとジャンプ
  • 常時残像を残しながら動く

WOW! さすが外人! 俺たちができないことを平然とやってのけるぅ! そこにシビれる! あこがれるゥ!というセリフが思わず口を突いて出てくる強化改造というよりも狂化改造の数々。通常のキャラクターはまったく何もできずにボロ雑巾にされること請け合いです。

しかし! このキャラクターには二つ、大きな弱点があります。それが、

  • 体力が異常に少ない
  • ロック系の技は普通に当たる

というものです。つまり、「パニッシュメント」や「なじむぞッ」はヒットし、しかも大ダメージ確定というわけです。つまり、ここでも……

「恐怖の片鱗→なじむぞッ or パニッシュメント」

の伝家の宝刀が猛威を振るうわけです。パニッシュメントにいたっては、相手を一撃で即死させることができます。爽快感はまさに最高潮です。

どんなにたくさん技を揃えていようと、どんなに異常な性能を誇っていようと、弱点を突かれればあっけないものですよ。ふふふ……(なんとなく意味深っぽくしてみようというたくらみ)


総括

今回はこの辺で止めておきますが、また狂った性能のキャラを見つけ次第、撃破に挑戦してみようと思います。それにしても「恐怖の片鱗」は偉大です。パチュリーはともかく、残りの三人はこの技がないと絶対に倒せませんでした。まさに奇跡のバランス調整ですね☆。ディオ様最高。

オチもついたので、この辺で終わろうと思います。以上です。