平成十七年の総括・その2

さて、昨日はちょっと疲れていて尻切れトンボに終わった総括ですが、今日は今年の中でも特に密度の濃かった「八月」「九月」「十月」「十一月」そして「十二月」を振り返ってみようと思います。

八月

七月終わりから勢いが付き始めた「Enable」の執筆が、この月に入ってついに爆発しました。毎日一話は当たり前、暇なときは朝夜で一話ずつ合計二話書くなど、一番波に乗っていた時期でした。そして一日に四話も書いたのもこの月でした。

とにかくどんどんネタが頭に思い浮かんで、忘れないようにメモするのが大変でした。最盛期は毎日一個大掛かりなイベントを思いつき、そのたびに「早く書きたい」という思いが強くなりました。物語の大筋が確定したのもこの時期で、思い描いていたエンディングにいかに到達させるかを一日考えたこともありました。

私事ですが、この頃友人からPS2を安価で引き取り、毎日毎日キャラクターの多さと演出のド派手さで、私の中で一番好きな格闘ゲームである「MARVEL VS. CAPCOM 2」を二時間ぐらいプレイしていました。

で、ずっと中にいたかというとそうでもなくて、一週間に三回ほど、自転車で十五分ぐらいのところにある屋内プールで2000mぐらい泳いだりと、とにかく毎日タガが外れたように遊びまくってました。

id:solomonと小説についてかなり深い議論を交わしたのもこの時期で、一年の中でもトップクラスの密度の濃さがありました。去年の夏がひたすら勉強だっただけに、今年の夏はまさに「夏休み」らしい夏休みでした。

この頃ハマっていたものは、

  • 「MARVEL VS. CAPCOM2」
  • 「Beat Them Up!」
  • 「メリッサ」

こんな感じでした。「Beat Them Up!」はかの有名な「ロマンシング・サガ」の初代で使われた戦闘のテーマで、これのアレンジバージョンが「けもりぅ」さんでダウンロードできるんですが、これがもう一度聴いたらやめられなくなるぐらいかっこいい。聴いていると書きたいシーンがどんどん浮かんできて、執筆のモチベーション維持に大変貢献しまくってくれました。感謝するしかありません。

九月

大学の夏休みは九月の中頃まであるので、八月の勢いのまま九月を過ごしました。さすがに八月の超ハイペースは維持できなくなりつつありましたが、この頃マサポケのJavaチャットに初めて参加したことは大変深い意味がありました。やー、あの空間、ツボにはまるとホント大変なことになりますね。いや、ホントに。

で、極めて個人的なことなのですが、この頃自分の求めていた世界観を明確に発見しました。それはまたいつかどこかでお話できると思いますが、出会ったときはなかなか感動的でした。いや、革命的といったほうが正しいかも。

この月は、後に来る「革命ラッシュ」に向けての準備期間と言えるでしょう。

さて、次はいよいよ今年の中でもトップクラスに密度の濃かった「十月」です。

十月

この月は本当にすごい月でした。まず初っ端から優羽まなさん執筆の「ハーメルンのバイオリン弾き」のハイレベルな二次創作「ひだまりのうた」とばったり出くわし、精神に多大な影響(いい意味で)を受けたと思ったら、それのショックから立ち直らない間に今度はかずいさん作「フルスピード」と正面衝突。自分の中の小さな自信を綺麗さっぱり粉みじんにされ、さらに追い打ちとばかりに「むかし、爆弾がおちてきて」。この月で私の中の「小説観」が劇的に変化しまくりました。

さらに、「むかし〜」の執筆者である古橋さんから、こんなありがたいことばを頂いて、

どうもどうも。「感動する(させる)力」みたいなものは、本とか作者より、むしろ読む人の中にあるのだと思います。だもんで、喜んでもらえると、こちらとしてもありがたいことだなあと、ハイ。

これがまたショックだった。友人であるid:solomonを巻き込んで半ば発狂する始末。いろいろな意味ですごい一ヶ月間でした。で、ライトノベルを読んだ反動から「自分もこんなのを書いてみたい」という欲求が生まれ、その欲求を直接ぶつける形で初の一人称作品「みずたまホットライン」をたった二日で執筆。書いていて大変刺激になりました。

この「Diary::586」が始まったのもこの月で、マサポケの常連の方々と小説についての議論を交わしたのもこの月でした。この月はまさに「小説」月間と呼べよう月でしょう。

十一月

さて、十月に立て続けに起こった脳内革命も一段落し、十一月前半は極めて穏やかに過ごします。(日記の過去ログを見てくだされば、なんとなく分かると思います)で、このまま行くのかと思いきや……

十一月十六日。この日、私は人間をやめました。詳細は後述します。

その次の日、十一月十七日。このblogに神が二人ほど降臨しました。その時の狂喜ぶり(発狂ぶりとも言う)は、十一月十七日の日記をご覧ください。

私が人間をやめてから一週間後、私は涙って本当に塩辛いんだなぁ(素)とひしひしと感じながらこのエントリを書きました。ここでは多くは語りません。あえて言うならやっぱり586はちるちるが一番好きだということぐらいです。こらそこ、ヘンタイゆうかいまとか言うなっ。

思えば十五日、友人が「あれには全年齢対象版があるんだよ」と言わなければ、そして、586がそれに興味を持ってその友人に「貸してくれい」と頼まなければ、586はあの作品を手に取ることは多分一生ありませんでした。そう考えると、人の一生ってやっぱり偶然に制御されているものだとひしひしと感じます(こんなことで人生を語ってどうする)

そしてこの頃、「Beat Them Up!」と並んで今年最大のヒット曲「THE MIDNIGHT CARNIVAL」と出会います。十一月に見事に出会ったこの曲ですが、十二月に入った今でもまったく飽きることなく聴き続け、というかむしろ再生頻度が増しているという気に入りぶりです。この曲を作った人にお米券を82枚ほど進呈したい気分でいっぱいです。

十二月

十月、十一月と大変な二ヶ月が続きましたが、この月は比較的穏やかでした。「Enable」の執筆もそこそこ進みましたが、それ以上に「こんなプロットで話を書きたい」というネタが大量に集まりました。現在はまだそれを書ける状態からは程遠い位置にいますが、いつかそんな話を書けるものと信じて前に進んで行こうと思います。

この頃、id:solomonに促されてMSNメッセンジャーを導入しました。これがもうあっという間に馴染んでしまい、最初はごく普通の無難なアイコンだったのが、まずこちらが格闘ゲームのキャラクターを出すと、向こうがメルティブラッド」のキャラクターで反撃してきました。ここから先はもはや説明する必要も無いでしょう。メッセンジャーは一時期ディオ様・ちよ父・イグニス・かのりん・さっちん・UNKNOWN・アバ・ポテト・かみねこ・あゆあゆ・ワラキア・イノ・名雪・エディ・ジェダ・神奈様などがあちこちを飛び交う阿鼻叫喚の地獄絵図と化しました。ちなみについ最近ではここに弾幕系同人シューティングゲームのキャラクターがちらほら顔を出すようになり始めました。そろそろ本当に人間をやめる時期が近づいてきているような気がしてなりません。

そしてかの有名なあれをプレイしたのもこの月。あれとは違うまた新しい感動をたくさん得て、おまけにあろうことか口癖が「だおー」になってしまいました。今では言わないよう押さえるのに苦労しているんだおー。あ。

最後に

さて、駆け足で一年を振り返ってみました。思い返してみると、今年は本当にいろいろなものを得たような気がします。初級シスアドの資格も取りましたし、今月から自動車免許取得の勉強も始めました。来年も今年のように実り多き年であることを祈りつつ、これを2005年最後のエントリとしたいと思います。

皆さん、よいお年を。