「Enable」を書く理由

上で自信を無くしかけてましたが、あることに気付いてちょっと持ち直しました。とりあえず、私が「Enable」で何を読者に読ませたいかをはっきりさせておく必要があると感じています。

私が「Enable」を通して読ませたいことは、まあ有体に言ってしまいますと「ストーリー」です。場面場面の情景描写にも確かに力は入れてますが、私の本題はそこにはあんまりない。むしろ、キャラクターの台詞回しや、「ぐっとくる」情景を読ませてやりたい、という願望があります。エンディングまでの大方のプロットはほとんど決まっているのですが、途中にどんなイベントを入れるかで時間をかなり割いています。

とっとと公開してしまえば、「この先どうなるのか」などの推測(妄想(失礼))もしてもらえて面白いとは思うのですが、過去の話で何度となくリライトが入っている以上(つい最近13話を手直ししたばかりです)、安易な公開は逆によくないんじゃないかなー、という理由で避けています。すみません。

ここからは私信。

なんでこう度を越して遅筆なのかって、構想の段階で自分のアイディアに対して「いや、こんなありきたりなアイディアじゃダメだ!」とか、「こんな描き方じゃ読者は感動してくれない! もっとキャラクターを追い詰めて追い詰めて最後に解放されたときのカタルシスを……」とか、「こんな展開簡単に予想されてしまう! もっとミスリード入れてバレないように伏線張って思いもよらないどんでん返しを……」とか考えすぎてストップをかけ、身動きがとれなくなってしまっているからだと思う。

from:http://blog.livedoor.jp/tetis/archives/50093271.html

個人的には、「ありきたりなアイディアは『面白いから』『扱いやすいから』ありきたりなんじゃないだろうか」という考えもちょっとある方なので、「ありきたりなアイディアをベースにちょっといじったもの」が大好きだったりします。あんまりありきたりなネタばかりというのも別の意味でアレですけど。もうちょっとオリジナリティ出そうぜ?みたいな。すみません言い過ぎました。オリジナリティって言ってみたかっただけなんです。この子(586)は悪い子じゃありません!意味が分からなくなったのでこの辺りで終わります。

私の場合、「バレバレの伏線でもたくさん仕込んでおくと後々意外な形で使える」というスタイルなので(どんなスタイルなんだ)、ここまで考えたことはあんまりありません。ただ、まだ未公開の部分で、絶対に見破られないようなミスリードを一箇所仕込んでいます。これはぜひとも読ませたいのですが、いかんせんまだ完成しそうな気配がないので公開できないのが残念無念です。無念。

「Enable」自体が構想がエンディングから出発している異様な作品(これは本当です)なので、あんまり参考にならなかったかもしれません。流し読み程度でどうぞ(性格:おくびょう