Ciefairy Forest

タカマサさんとことかを見てると、最近マサポケ内で再び小説に関する話題が盛り上がりつつあるようです。現在アクティブで執筆を続けている人間としては、自己研鑽の面から見てもとても嬉しい限りです。いや、ホントに。

さて、話は変わって。私は夏休みの間暇な時間が多かったので、現行の本棚はもちろん、旧マサポケの本棚までひっくり返して、いろんな小説を濫読しまくりました。その中で「これは!」と思ったものをいくつかピックアップして、僭越ながら感想を書かせてもらおうと思います。

えー、本当は感想スレッドに書くべきなんですが、今日はこれ以外にネタの持ち合わせがないので許してください。いや、ホントに。

今日のタイトルは、旧本棚にある「Ciefairy Forest」です。作者は「らいちゅ〜」さん。11話で完結しています。

子供に読み聞かせるような優しい口調が印象的で、物語全体に漂う穏やかかつ朗らかなイメージと上手く調和が取れています。話の展開は遅すぎず早すぎず、読んでいてちょうどいいタイミングで話が動くような印象。主人公のハヅキが旅立つ理由が健気過ぎて、個人的にヒットです(586が健気系キャラに極めて弱いことを盛大に露呈

一話一話が短めなのに、話の中でしっかりとやるべきことをやっているように見えるのはかなりの好印象。テンポがよく、それでいて書かなければならないことはしっかりと書いている。現行の本棚に入っていないのが惜しいぐらいの作品です。

最終話、家族と仲違いしていた少女を見事に仲直りさせ、そのまま森の奥へと消えていったハヅキ。この後彼女がどのような運命をたどったのか、様々な想像をかき立てられる終わり方です。586はこの余韻を残した終わり方に「終わり方の美学」を感じました。ぜひとも会得したい技法です。いや、その前に終わりまで話を進めないといけないんですが(当然だ

586自身がこう言うタッチの作品が好きなので、若干甘めの感想かもしれません。ただ、前編に漂うほのぼの感や優しさは一読する価値はあると思います。とりあえず586はローカルに保存しました。

短めですが、以上です。